岡山から世界へ!桃太郎ジーンズの挑戦!!

MOMOTARO JEANS from OKAYAMA!

2011/09/26

デニム岡山

梅雨も明け、夏本番を告げる七夕のころ、デニム岡山取材班が突撃したのは、桃太郎ジーンズを世界に発信されている「藍布屋」さんです。今回の藍布屋様取材は、国内、海外取材と2回に分けてレポートいたします。

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第一回の国内レポートは、藍布屋(JAPAN BLUE GROUP)の本部拠点である児島本社にて、新進気鋭の若手社員 田淵達士さんへ突撃させていただきました。

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レポーターは、既にお馴染みの岡山発おしゃP「逸見明子」です。

桃太郎ジーンズを生んだ「藍布屋」とは?

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田淵:母体となる会社設立は平成4年、藍布屋は平成8年からです。本格的に直営店展開・卸業を展開し始めたのは、2006年からで、現在、国内に直営店を6店舗展開しています。

逸見:直営店にはどんな客層が多いですか。

田淵:結構、夫婦で来られるんですよ。奥さんが商品を買われると、旦那さんは比較的買いやすくなるみたいですね。(笑)

逸見:岡山桃太郎大通りにもショップを出されてますよね。

田淵:はい。ジーンズを全面にプリントした路面電車を作った事もあります。桃太郎大通りに、桃太郎ジーンズ直営店があって、その目の前を桃太郎電車が走る!!うちの社長はそういうの大好きなんですよ。(笑)思い立ったらすぐ行動するので。

代表 真鍋氏について

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逸見:代表の真鍋さんについて教えてください。

田淵:もともとは藍染作家でもある真鍋は、面白いこととかワクワクするようなことが大好きで、そういった感性がとにかく凄いんです!見て良いと思ったものはすぐ形にする、そういった実行力があると思います。

逸見:なるほど、その「感性」「実行力」から桃太郎ジーンズは生まれるわけですね。

田淵:そうですね。

田淵さんについて

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逸見:田淵さんは藍布屋さんに勤められて何年ですか?

田淵:営業で入って5年経ちます。生まれも育ちも大学もずーっと岡山で、今27歳です。岡山を代表する仕事に携わりたかったのが入社の一番の理由ですね。

逸見:やりがいはどうですか?

田淵:そうですね。自分が作ったり、提案したものが、お客様に選んでもらえたり、喜んでもらえたりするのが凄く嬉しいですね。うちの直営店では、お客様からの感謝の言葉を手紙とかで比較的多く頂けるんですね。そういうの見ていると、あー愛されているなぁって実感しますね。

逸見:商品企画とかもされてるんですか?

田淵:そうですね。営業だからといって、それだけをずっとやれば良いというわけではなく、時には企画、デザイン、店舗スタッフなど、いろいろとやっています。定番ジーンズを軸にシーズン物のトップスを売っていくスタイルです。ジーンズはもちろんシャツ等のトップスから小物まで企画します。

桃太郎ジーンズの特徴

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逸見:桃太郎ジーンズの特徴について教えてください。

田淵:生地・付属品など全てオリジナルです。その中でも一番の特徴と言ってもいいのが生地です。もともと社長の真鍋と副社長の洲脇が「本物のデニムを作りたい」ってやってきたんですけど、レプリカブランドっていろいろなビンテージのジーンズをみていくと、硬いんですね。

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それはただ単にデッドストックのビンテージジーンズの表面の糊が酸化して硬いだけであることが多くて、本当に頑丈な作業着を作る為には、繊維長が長く、継ぎ目が少ない原綿を使用することが重要だという事が分かったんですね。そこでたどり着いた原綿が"ジンバブエコットン"っという綿なんですね。

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当時は、ヨーロッパの高級ドレスシャツに使われるような原綿で、アフリカからヨーロッパに行き、なかなか日本に入って来なかったものなんですね。それをなんとかお願いして、デニムを織れるだけの糸の太さにしてもらって、そして、自分達で織ってしまったんです。

逸見:凄いですね。防縮加工とかは?

田淵:しているものもありますが、してないコテコテのビンテージっていうタイプもあります。それはウエストが2インチくらい縮みます。海外ではこっちのほうが売れているんですね。

逸見:他にはありますか?

田淵:ちなみにこれセルビッチが”桃耳”なんですよ。

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逸見:ほんとだ、ピンクですね。可愛い! オリジナルだからできることですね。

田淵:はい、桃太郎ですし!(笑)内股のステッチもピンクですよ。内股なのでそう気にならないですね。

逸見:そうですね。こういうさりげない遊び心がいいですね。

桃太郎ジーンズ おすすめの一本は?

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逸見:どのデザインが一番人気ですか?(笑)このポケットにラインがついているやつですか?

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田淵:そうなんですよ(笑)これが一番売れてますね。

逸見:外国とかにも凄くうけそうですね!

田淵:うちの代表的なやつなんですけど、これがいわゆる"出陣ライン"て言って、桃太郎が鬼退治に行く時につけている「旗」に描かれている2本線なんですね。武将が戦に行く時に、士気を高める為に二本線を旗に使うことがあって、それをヒントにしています。

逸見:形はストレートが一番売れてるんですか?

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田淵:そうですね。どちからかというと、うちは太目のクラシックストレートっていうビンテージの「501」という形が一番売れているんですね。誰が履いてもそれなりの形になる、万人に合う良さがありますね。もともとは、20代後半~30代をターゲットにしていたのですが、実際出してみると、高校生くらいから70代くらいの方まで買われてますね。

逸見:世代を選ばないって素敵ですね。

田淵:はい。確かにうちの場合この品番に関しては、前がファスナーじゃないボタンしかやっていないんですね。でも、60代70代の方も納得して買ってもらっているんですよ。ボタンフライは嫌がる人はいますけど、慣れてくるとすごく簡単なんで。

日本のデニムづくり

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田淵:アメリカで流行っていたジーンズ。ジーンズ自体、簡素な作りが生んだ産物的なものとして、持てはやされました。早く大量に生産するといったアメリカ人の合理化マインドが、世界のジーンズづくりの主流となっていました。

児島は昔から足袋、学生服、作業着などを縫える「機械」と「高い技術」は持っていたんですけど、そのデニムの流行によってアメリカでは大量生産のために機械を導入し、従来の機械や技術力を捨ててしまう結果になってしまったんです。

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その結果、日本の多くの工場はその変革についていけず、廃業しようかという状態でした。 しかし、岡山、福山エリアにおいて、「いや、もう一度本物のデニムを織ろう」といういわゆる今日のセルビッチ文化の声が上がったのです。自分たちで作ったほうが早いし、アメリカより素晴らしいジーンズを作れると思ったんです。職人魂ってやつですね。

そして、児島は今日「デニムの聖地」といわれるまでにデニム生産において独自の高い技術を手にするまでに至ったんですね。

海外展開

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逸見:ニューヨークで大きな展示会があるんですよね。

田淵:「カプセル」というショーがラスベガス、ニューヨーク、フランスなどいろいろなところであるんですけど、今年の2月に初めてフランスとラスベガスで桃太郎ジーンズを出展しました。海外で桃太郎ジーンズを見せると「美しい-ビューティフル」って言うんですよね。今までに見たことないような生地だからでしょうね。

逸見:どのブランド出展されるんですか。

田淵:桃太郎ジーンズと立ち上げたばかりの海外向けブランド「ジャパンブルー」というブランドなどを出展します。

逸見:世界を飛び回ってますね!

田淵:海外事務所とかまではないですが、展示会へ行ってそのままぐるーっと回って帰ってきますね。遊ぶ暇ないです・・(笑)

デニム聖地「児島」の街づくり

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逸見:児島ジーンズストリートプロジェクトを立ち上げられたのは真鍋社長ですよね。

田淵:はい。ストリートもそうですし、組合も作っています。今はわりと「児島のデニム」っていうことで、観光客もデニムの街「児島」を体感しよう足を運んでくださってるんですけど、実際に来られる土日には、デニム工場などは休んでる・・・という感じだったんですね。

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逸見:そもそも工場とかは一般の方お断りっていうのが普通ですしね・・。体感したいのに、工場見学もできないのは確かにつらいですよね。ショッピングも、まとまって各メーカーのジーンズを見るといったところも無かったですもんね。

田淵:そうなんです。児島にきてもジーンズを体感して帰れない・・自身の出身地でもある児島を、そういうイメージにはさせないという思いから、ジーンズストリートや組合を立ち上げて、頑張っているのだと思います。販売だけでなく、展示とか、今後いろいろ増えていきますよ。

ただの流行で終わるのか、本当に認められて、体感させられるデニムの聖地となっていくのか、それは今後の児島の動き次第なんで、今は本当に頑張り時かなって思います。

桃太郎ジーンズファンへメッセージ

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田淵:ジーンズの作る行程を生で見せるようなショップ店舗展開など、どんどん仕掛けていっているので、期待していてください。

取材を終えて・・・

話し始めの穏やかな印象から、徐々に熱が帯びてくる話、田淵さんのその真剣な表情、勢いに我々も圧倒されました。インタビューが終わった後も、田淵さんは我々のために、ジーンズストリートの店舗、本藍染の体験工房、自動織り機が店内で見られる店舗、全てへ案内してくださいました。ジーンズづくりへのこだわりや、桃太郎ジーンズができるまでの歴史や行程などのお話を、最後まで本当に熱心に、丁寧にしていただきました。

世界に認められる「桃太郎ジーンズ」は、その品質や、こだわりがもたらしている結果であるのはもちろんのこと、このなんともバイタリティあふれる若武者の「良いものをより多くの人に伝えたい」とする、「強く、熱い想い」と一緒に、ここ岡山から発信されているのだと感じさせられました。

本藍染工房「藍のぞき」藍染体験もできます。

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桃太郎ジーンズ 中畝店

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桃太郎ジーンズ 児島味野本店

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次回は、引き続き藍布屋田淵さんとN.Yカプセルショーへ同行し、その世界への動きを取材します。桃太郎ジーンズは、一体どのように世界へ挑んでいるのでしょうか。お楽しみに。

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